2008年になったのに2007年を振り返る。

2007年は完全に邦楽の年。
洋楽はあんまり聴きませんでした。こんな年もあるんだなぁーと1年を振替ってみて感じますが、洋楽が不作だったとか、邦楽が豊作だったとかそういう高度なレベルの話ではなく、単に今年はフジロックやサマソに行かなかったことで洋楽を聴くタイミングを逃し、蓋をあけたら邦楽が多かったというだけです。たぶん。
 でも、邦楽ってやっぱり凄いと再確認させられるような良盤があったことも事実で、日本に生まれてよかったと感じる今日この頃です。
 徳永英明と山崎まさよしとかカバーALもよく聴いたなー。





Tanz Walzer(ワルツを踊れ)/ くるり









もはやバンドというよりも、岸田と佐藤のユニットのように化してしまったくるりの通算7枚アルバム。ウィーンで録音されたことで分かるように、先行して発売されたシングルJUBILEEは、大胆なストリングスを取入れ、アルバムの全体像を予感させるような内容でした。今回のテーマはクラシック。
しかし、全体を通してクラシックに代表されるストリングスは、予想をするほど入っていないことに気付きます。クラシック=ストリングスという単純なものではなく、くるりは、このクラシックというものを通して、何を表現したかったのか。

Mr.ChildrenのAP BUNK Fes.の出演や、地元京都でのもう一つの都市型Fes.の方向性を示唆した京都音楽博覧会の主宰、そして小田和正との共演(クリスマスも出たね)。
田舎の小さな町の女子中学生の純粋な恋心を描いた映画「天然コケッコー」の主題化の提供(#13 言葉はさんかく、こころは四角)、そして先頃、開催されたJohn Lennonスーパーライブへの出演。

いつになく新鮮な活動を展開したくるりは、音楽のより普遍的な部分を追求しようと思ったのかもしれません。
一方、楽曲の方はアルバムとしてとても温かくて、そして聴きやすい。
僕は、くるりの曲はほぼ全て聴いてきましたが、どんな変革を遂げようと聴きにくいと感じたことはなく、特に、インストから2曲目のブレーメンは今年一番興奮した瞬間かもしれません。エンジニアがPhoenixやairなどを手がけたALFであるところも興味深い。
 僕は発売日には買わず、先に友達からもらったCDRで聴きましたが、これは買っておく価値があるアルバムだと思い、その後買いなおしたぐらい群を抜いて、今年一番聴いたアルバムです。 

COFFEE CARAVAN

1976年喫茶店として開店 ドライカレーと コーヒーと ベイクドケーキがおいしい ちょっとレトロなお店です。

0コメント

  • 1000 / 1000