Offtime vol.28 ~Cafe CARAVAN 35th ~ ⑤キングブラザーズ.その2




ルルで、爆音の塊がそのまま突っ込んできたかのような、怒涛のライブが終わり、一旦キングブラザーズはステージを後にした。

しばらくして、アンコールをする客席の声にキングが再び登場。
そして、シールドが付いたままのアンプ、ドラムセット、マイクをステージからフロア中央へ下ろし、お客さんを囲んで床演奏が始まる。
本当にやってくれるんかと。
いつも見た光景でありながら、その時目の当たりにしたそれが、正直な気持ちだった。

ケイゾウがカウンターに、シンノスケがテーブルに乗る。立つ。BLUESから☆☆☆☆。
初めて床演奏を、というかキングブラザーズと床演奏を体験した人もかなりいたはず。キングブラザーズの床演奏を見て普通にしているのが、おかしいと思わせるだけのすべてを巻き込んでいく凄まじい熱気。ステージとフロアという位置関係がなくなり、それぞれの楽しみ方というようなものが無になり、知っていても知らなくてもいい、ただただ目の前で鳴っている音だけに反応していく。本能に訴えかけるように。

「酒徳兄弟だけに、この曲を捧げます。」
魂を売りとばせ!ケイゾウがカウンターに乗る。寝る。飛び降りて倒れる。滑る。転がる。ギターをカウンターに擦りつける。マーヤ叫ぶ。脱ぐ。上半身裸になる。叫ぶ。シンノスケがテーブルに乗る。立つ。タイチ、ひたすら叩きつづける。この訳の分かららない、とにかく凄まじい状況から、なんとKing Beat!
☆☆☆☆→魂を売りとばせ→King Beat。
演奏中の僕は、笑っているような泣いているような、なんとも言えない嗚咽を、ひたすら吐き出していたように思います。こんなセットリスト。言葉になりませんでした。
ケイゾウさん、コンディションは良くなかったはず、こんなクソ兄弟のために。

Big Boss
Kill Your Idol
マッハ倶楽部
AC/DC
Spaceship
Perfect R&R
砂の城
ルル
※床演奏
☆☆☆☆
魂を売りとばせ
King Beat





ライブの後、cafe Caravanですべての関係者と共に軽く打ち上げをしました。

来て頂いたお客さん、田島さん、バンド関係スタッフ、伊勢リズム、オフタイムメンバー、
黒猫チェルシー、撃鉄、tio、岡沢じゅん、そして弟、キングブラザーズ
感謝しています。ありがとうございました。


この日ほどそう思ったことはありません。

ロック聴いててよかった。

COFFEE CARAVAN

1976年喫茶店として開店 ドライカレーと コーヒーと ベイクドケーキがおいしい ちょっとレトロなお店です。

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