Offtime vol.28 ~Cafe CARAVAN 35th ~ ①岡沢じゅん

あれから。
年も明けてしまいました。

 整理しようしようとしていましたが、正直ボリューム的にも今回は自分の許容範囲を超えていることもあったり、何かと立て込んでいたり、若干の燃え尽きた感もあったりで・・・ということで、キングブラザーズが初めて伊勢でライブをしてくれたこと。
これはこの先一生わすれられない出来事して、記憶に残っていくことだろうと思います。

 今回は、僕が18歳のときにキングブラザーズと出会い、その影響で弟がBULB盤を手にしたところから始まり、それから僕はofftimeというイベントをやり始め、弟はFM局でラジオ制作に携わり、それぞれが少なからず音楽と関わりを持ち続け、何よりメンバーを含めこのイベントに関わった人たちがロックを聴き続けてきたことで、形になったイベントだと思います。大げさかもしれませんが、やっぱりそうだと思います。そして、僕らはロックじゃないとダメなんです。

 正直に言って、鈴鹿や四日市の北勢地域でやれば、もっとお客さんが来てくれたのかもしれない。ただ僕たちには伊勢でやる意味がありました。タイミングよくカフェキャラバン35周年としてもらうことできましたが、これはたまたまであって、キングブラザーズ、黒猫チェルシー、激鉄、tio,そして岡沢じゅんが、同じ舞台にそろったこと自体が信じられないことでした。
 でもまぁ、キャラバンの35周年に、たまたまであれ開催出来たということも、ある意味奇跡的ではあるんですけどね。マーヤさんと同い年ということで。





岡沢じゅん

 トップバッターは、岡沢じゅん。
 じゅんは、今回の会場となった伊勢リズムがちょうど出来たころ。今から約8年前。
僕が大学のときで、当時大阪の大学に通っていましたが、4回生には伊勢に帰ってきていた。大阪で、offtimeの現メンバーでもある岩崎と共に、小さいDJイベントをやっていた僕たちは、無謀にも伊勢でも同じようなことが出来ないかと考え、そのときまだオープン前の伊勢リズムの門を叩いた。




 その時にやったイベントに出てもらったのが、「はっぴいず」という、じゅんとofftimeの現メンバーの古川がやっていたバンド。
古川に紹介され、じゅんとの出会いはそれが最初。
 その時、古川のドラムスティックが僕の目に刺ったり、まぁいろいろと・・・。実は、完全に裏のテーマではありましたが、8年越しの「リベンジ・ザ・リズム!」を掲げ、イベントに臨んでおりました。少しは恩返し出来たんではなかろうか。
 そんな話はさておき、じゅんを見る目が変わったのは、大阪のハードレインで見たとき。
それから、「はっぴいず」が解散し、僕ら数回クラブにてイベントを開催しましたが、のちにゆるーいDJイベントとして場所をキャラバンに移し、offtimeが始動します。
ただ、offtimeがDJイベントとして開催されていた間は、正直一体何がやりたかったのか自分たちでもわからない状態だったような気がします。
 そこで、転機となったのが5年前。再びゲストライブとして、じゅんに来てもらったキャラバン30周年のofftime。ここから、offtimeはアコースティックライブイベントとして、再出発をします。



 今回のオフタイムは、アコースティックライブではない。
 その中で、フォークギター一本で登場した岡沢じゅん。強烈なステージでした。
 最近のステージ衣装なのか、袴なのか着物なのかよくわからないものを身にまとい、いつも以上に腕をぶんぶん振り回し、客をあおる。お客さんも早い時間から結構入ってくれたこともあり、次第に会場の温度も上がっていく。
 正直、今回じゅんだけがバンドではなかったため、少し心配していましたが、「一人でもキングブラザーズに勝てるよ」と、演奏前に軽く言い放ったじゅんには、いらん心配でした。伊勢のお客さんの中でも、おそらく来ていたほとんどの人が見たことがなかったはず。
 これが、長野の岡沢じゅんだ!





 「今夜もぼくらはいつものロックで朝が来るまで酔っぱらっていようぜ。」
 今夜も泣けた。


photo : tanimoto yukiko

COFFEE CARAVAN

1976年喫茶店として開店 ドライカレーと コーヒーと ベイクドケーキがおいしい ちょっとレトロなお店です。

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