今まで聞こえなかった音

最近レコード好きの2人のお客さんと知り合いました。
おじさんたちは、もちろんレコードも好きなんですが、さらにそれを聞く音響にも最高のこだわりがあって、さらにさらに、その音響のメンテナンスまで行えるバリバリの理工系の人たちでした。

家には今まで見たことのない音響があるということで、京都から帰ってきた次の日、そのおじさんの家にお邪魔しました。


離れにアトリエ兼音響専用の部屋が作ってあり、
(余談ですが、このおじさんの娘さんは画家で、その娘さんのアトリエを改造したもの。実は僕も小学校の時に絵を習っていたんですが、その娘さんと同じ時期に通っていたことが今になって分かって話に花が咲きました。)階段を上がってまず見えたのがこの巨大な2つのスピーカー。
イタリア製で30万くらいするらしい。


続いて、真空管アンプ。
初めてみました。
この形、本では見たことあったけど。
おもしろい。
自分で組み立てて作ったそうです。




そして、プレーヤー。
本体はパイオニア。針はオーディオテクニカ。ネックはなんちゃらってな具合にそれぞれ作っているところが違って、その人のこだわりとか好きな質感がこういうところでも違ってくるらしい。


高級すぎて触るのも緊張しましたが、快く使わせて頂きました。


まず針を置く。
というか、このレベルになると置くというより
ネックを持っていってハンドルで下ろしていきます。
あと普通はないところに、錘がついている。
普通はネックの最後部にはめ込み式の錘が付いているんですが、このプレーヤーにはネックの中間部分に、ネックがターンテーブルの中央へ向う力に対して、分銅が糸のようなものでぶら下がっていてバランスが保たれていました。
チョットわかりにくいかな。
繊細な感じが伝わってきます。


針の擦れる音が数秒流れる。
レコードしか味わえない、この緊張感が僕はたまらなく好きです。
これから、どんな音が耳に入ってくるのか。
準備もできないまま、曲が始まりました。


ん~こんなに違うものなのかと思うぐらい、ホントに感動しました。
これが本来のレコードの音なのだろう。
今まで聞こえなかった音が入ってきて、
いつも聞いているはずの曲の印象を変えてしまうほど。
レコードは生音一番近い音源とは、よく言ったもの。
まぁこのレベルで聞かんとわからんということもあるけど、
まぁしかし凄かった。
ホントに。
なんじゃこれはーって頭が踊りだしそうでした。


これを味わいたい人は、また僕がツレてきます。




さて、音響の話が出たところで発表です。



COFFEE CARAVAN

1976年喫茶店として開店 ドライカレーと コーヒーと ベイクドケーキがおいしい ちょっとレトロなお店です。

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